2019 Fiscal Year Research-status Report
320列ADCTを用いた下咽頭癌術後嚥下機能障害の解析
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19K18766
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丸尾 貴志 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00774118)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 術後嚥下機能 / 320列ADCT / 下咽頭癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
320列ADCTを用いた下咽頭癌術後嚥下機能の解析について、CTの撮影環境、検査日程の調整等研究環境の調整を終え、症例を集積している。現在までに5例に対して、検査を行った。 320列CTに専用の椅子を調整し、月に一度、水曜日、すべての予定検査が終了した後に、行うようにしている。対象者は、手術後退院し、自宅でも安定して経口摂取できている症例を選択している。外来で、同意をとり、その日のうちに検査を行っている。現在のところ、検査を拒否された症例はいない。 検査は、通常のVF検査よりも薄く設定したバリウムを使用している。濃度が濃いと、骨と同じdensityになってしまい、解析に支障を来す。VFでは、40%バリウムを使用するが、本検査では10%バリウムを使用して検査を行っている。現在のところ、この濃度で、骨との分離ができているため、現在のところ、解析に支障は来していない。今後、状況により濃度の調整は行っていく予定である。検査は、まずは水飲みで、タイミングを練習したのち、本検査を行っている。本検査は3回行っており、まずは、水、2回目、3回目はバリウムを用いて行っている。各検査ごとにCT画像を確認し、適切なタイミングで撮像できているか、確認している。現在までの症例では、手術により形態が変わった咽頭の動き、咽頭閉鎖の状況、また再建部位の動きも視覚的にとらえられている事が確認できている。 今後症例数を増やし、また、定量解析も追加し、現状を国内の学会で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検査開始までの準備も順調に進み、症例の集積も順調に進んでいる。解析をする時間がまだ取れていない。
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Strategy for Future Research Activity |
このまま症例集積を継続し、解析を行っていく予定。 症例集積が順調に進んでいるので、早めに予定症例までデータの集積を行い、解析に時間を回して行く予定である。
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Causes of Carryover |
本年度では、まだ予定症例数まで達しておらず、次年度も症例集積が必要な状況である。また、まだ研究の結果が公表できていないため、次年度に公表する予定である。そのため、検査に使用するバリウムやデータ保存用の記録媒体費用、学会発表等の移動費、論文作成の際の投稿費や英文校正費に今後使用する予定である。
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