2021 Fiscal Year Annual Research Report
In Vivoリプログラミングによる蝸牛神経の機能的再生
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19K18767
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
西村 幸司 帝京大学, 医学部, 講師 (20405765)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 蝸牛神経 / アデノ随伴ウイルス / シュワン細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
アデノ随伴ウイルスを内因性の蝸牛神経シュワン細胞にin vivoで感染させる実験を行った。血清型はAAV2, Anc80を用いて、マウスは後半規管、モルモットは正円窓経由でマイクロインジェクターを用いてインジェクションを行った。ウイルス接種後2週後に組織を採取してレポーター遺伝子GFPの発現を確認したところ、AAV2にのみ非常に弱く神経節細胞での発現を認めたが、Anc80では発現を認めることができなかった。ex vivo(ラセン神経節の器官培養)で培養液中に同様にAAV2, Anc80を添加したところ、血清型AAV2は神経節細胞での強い発現を認めた。AAV2はin vivoでの発現が弱く、AAV9を検証する必要がある。また、脳幹ー内耳の凍結切片を作製し、前庭神経節細胞でのGFP発現も検証したが、前庭神経節細胞でのGFP発現は確認できなかった。前庭神経節細胞の詳細な組織学的解析の過程で、上前庭神経節細胞でのシュワン細胞のNa,K,ATPase alpha subunitはalpha1優位で、下前庭神経節細胞でのシュワン細胞のNa,K,ATPase alpha subunitはalpha2優位であることを見出した。
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