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2019 Fiscal Year Research-status Report

慢性内耳虚血の病態解明および治療法開発

Research Project

Project/Area Number 19K18771
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

岡田 昌浩  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20512130)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywords内耳慢性虚血
Outline of Annual Research Achievements

内耳慢性虚血モデルの確立を模索している。現在、スナネズミを用い、両側の椎骨動脈を狭窄させる手法を確立中である。当初、マイクロコイルやカフにより椎骨動脈を狭窄させることを予定していた。しかし、マイクロコイルはスナネズミの椎骨動脈に留置するのは手技的に困難であった。また、留置直後から血流障害が生じ、急性障害も含まれる危険性もあった。そこで、アメロイドコンストリクターと呼ばれる、金属製のリングの内側にドーナツ状のカゼインコアをもつ閉鎖具を用いることで、血流障害を緩徐に引き起こし、慢性的な血管狭窄を引き越すことが出来ることが判明した。現在、適切なアメロイドコンストリクターのサイズ、形状を検証中である。
この検証を終えると、両側椎骨動脈にアメロイドコンストリクターを留置し、経時的な聴力経過を測定する予定である。このモデル確立により、新たな加齢性難聴のモデル動物が確立できるとともに、加齢モデルや遺伝子改変モデルでは明らかにし得なかった病態の解明につながり、加齢性難聴に対する新規予防法や新規治療法につながる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初予定していた血管狭窄方法では、急性血流障害となる可能性が否定できず、慢性虚血モデルとしては不適切であることが判明した。そのため、他の狭窄方法を模索した。アメロイドコンストリクターを用いることで、理想的なモデルが作成できると思われる。その手法や検証に時間を要したが、計画は概ね進展している。

Strategy for Future Research Activity

アメロイドコンストリクターを用いた慢性虚血の手法が確立すれば、経時的な聴力測定、組織評価を行う。その手技は習熟しており、研究は進行できると予想される。

Causes of Carryover

慢性虚血を生じさせるために購入したアメロイドコンストリクターが比較的高額であった。また、適切な形状、サイズを確認するために様々な大きさのアメロイドコンストリクターを購入する必要があった。現在、適切なサイズの形状を確認したので、次年度以降の計画に支障はないと思われる。

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Published: 2021-01-27  

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