2019 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌における循環癌細胞のheterogeneityとその臨床意義の解析
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19K18794
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
井田 翔太 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00814211)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頭頸部扁平上皮癌 / 循環癌細胞 / HPV / CTC |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、頭頸部扁平上皮癌患者において、循環癌細胞(Circulating tumor cells:CTCs)における遺伝子発現やsubpopulationを解析し、その臨床的意義を明らかにすることを目的としている。 本年度は、まず該当症例=頭頸部癌扁平上皮癌患者からの検体(血液)の採取を中心に行った。本年度末の時点で頭頸部扁平上皮癌患者26人、またコントロールとして健常人20人から血液検体を採取し、CD45 negative selection法を用いてCTCsを分離し、冷凍保存とした。 分離保存したCTCsからmRNA抽出/cDNA合成の過程を経て、real time PCRを用いて各遺伝子発現レベルを確認し、CTCsのgene analysisを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体収集等、概ね予定通りに進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
頭頸部扁平上皮癌患者の中でも、特に中咽頭癌に着目した。中咽頭癌はパピローマウィルス感染により発癌を惹起されたHPV関連中咽頭癌と、それ以外のHPV非関連中咽頭癌に分けられるが、HPV関連中咽頭癌に置いては、HPV非関連頭頸部扁平上皮癌と比し、予後や転移形式、また治療効果等に生物学的な差異が存在し、現行のTNM分類に置いても異なる分類法となっている。前述した頭頸部扁平上皮癌患者26人の内、半数の13人はHPV関連中咽頭癌症例であり、同疾患とHPV非関連性頭頸部扁平上皮癌症例のCTCについてgene analysisを行い、そのcharacterを比較することを検討している。
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