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2019 Fiscal Year Annual Research Report

嗅神経再生過程におけるβ2アドレナリン受容体の役割の解析

Research Project

Project/Area Number 19K18796
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

岸本 めぐみ  東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (20833396)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2020-03-31
Keywords嗅上皮 / 再生 / β2アドレナリン受容体
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、嗅上皮傷害後の再生過程におけるβ2アドレナリン受容体シグナルにおける分子メカニズムの解明並びにβ2アドレナリン受容体作動薬点鼻を用いた嗅神経障害に対する新たな治療開発を行うことである。実験はメチマゾールによる嗅覚障害後に(1)β2アドレナリン受容体選択的作動薬であるサロメテロール点鼻、鼻噴霧ステロイド剤であるフルチカゾン点鼻後の組織学的評価、(2)嗅細胞軸索末端に蛍光色素を発現するトランスジェニック(Tg)マウスを用いたin vivo imagingから構成されている。
現在、サロメテロール点鼻群の組織学的解析中である。評価項目は成熟嗅細胞マーカーとしてOlfactory marker protein(OMP)陽性細胞、細胞増殖マーカーとしてKi67陽性細胞に加えて好酸球と嗅上皮厚について計測を行った。OMP陽性細胞、Ki67陽性細胞は点鼻側は非点鼻側より上昇傾向を認めたが好酸球数と嗅上皮厚の明らかな差は認めなかった。嗅上皮嗅球in vivo imagingに関する窓作成の条件検討に時間を要した。当初、実験予定であった頭蓋骨thinned skullでは解像度が低いだけでなく長期イメージングが困難であること、再現性が低いことからOpen skull法への変更を検討した。Open skull法は開頭時の出血率にこそ個体差が認めたものの窓作成後の脳表観察は高確率で長期観察可能であった。現在は比較的安定してイメージング窓の観察を行うことができている。今後はサロメテロール点鼻群のマウス匹数を増やした追加検討、Tgマウスを使ったin vivo imaging、フルチカゾン点鼻群の組織学的評価を行う。

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Published: 2021-01-27  

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