2021 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部扁平上皮癌を高悪性化させるRNAスプライシングバリアントの同定
Project/Area Number |
19K18804
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 公二 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40804365)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 頭頸部扁平上皮癌 / RNAスプライシング / スプライシングバリアント |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部扁平上皮癌において、RNAスプライシング因子であるSF3B2の高発現は腫瘍増殖能を亢進させる。また、siRNAによるSF3B2のknock downでは腫瘍増殖能は低下する。これらの現象のメカニズムを解明するためSF3B2発現細胞株を用いてRNA-seqを施行したところミトコンドリアの電子輸送に関連する遺伝子や転写調節領域のDNA結合にかんする遺伝子の発現に影響することが分かった。これらのことからSF3B2がRNAに結合してスプライシングに関与する可能性とともに転写にも影響している可能性を考え、転写に関連した実験を行い検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新たな知見を得たため追加実験を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き頭頸部扁平上皮癌におけるSF3B2に関する腫瘍増悪化のメカニズムについて検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染の影響もあり流通に遅れが生じ研究の遅れの一因となったことが考えられる。助成金については実施を予定していた研究に割り当てる予定である。
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