2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K18806
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
矢間 敬章 鳥取大学, 医学部, 助教 (30444631)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 耳管機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
耳管機能測定に際し、光電声門図計測装置投光器の通過が難しいことがあり、より細径の投光器も使用した。光源を鼻腔経由で耳管咽頭口付近に先端を置き、ファイバースコープを使用して適切な位置に置けているか確認する際の挿入を干渉しないように工夫した。研究設備のうちアナログ・デジタル変換器の故障があり、当科で保有している代替器を導入したため、測定環境の調整を要した。現在計測についての再現性が取れるかどうかを確認しているが、概ね問題なく代替可能と判断している。詳細としては、コントロール群として検査者自身を用いて、光電声門図計測装置を挿入し、対側で音響法耳管機能検査装置による耳管機能を測定した。その際に光電声門図計測装置が適切に測定できるかどうか、適切な再現性を得られるための細かい手技のプロトコルを再策定した。また音響法耳管機能検査装置による結果と光電声門図計測装置による測定の結果が時間的同期性を担保されるような手技についても再度検討した。音響法耳管機能検査装置使用時に関して被検者の協力が必要な箇所があり、検査機器の取り扱いが煩雑な点があるため、実際の測定において光電声門図計測装置使用時と音響法耳管機能検査装置測定時それぞれに分けてデータを採取した方が良いように考えられた。その他検査者自身で検査を施行しながら、測定において気づいたトラブルシューティングも検討している。被験者の募集は引き続き行なっており、ホームページ経由で情報を得た方から問い合わせもきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度からのコロナウイルス感染症の蔓延により、耳科手術を要する症例の紹介数減少、鼻咽腔を通過するファイバースコープの使用に承諾が得られなかった時期があったことで、対象患者のリクルートに難渋している。特に外耳中耳疾患群の検討が困難な状況となっていた。ボランティアの応募もあったが、鼻咽腔疾患の存在などにより除外基準に抵触するため検討に加えることができなかった。またアナログ・デジタル変換器の故障もあり、対応が必要であったため進捗に遅れが出た。 その他、新規知見の情報収集や付随する知識を深めるために耳科専門領域関連の学会には引き続き参加した。
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Strategy for Future Research Activity |
応募を待つのではなく、健常者を中心に積極的に協力者を募るよう働きかけを強め、症例数を重ねる。また患者数も戻ってきており、患者群の募集もより積極的に働きかける。
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Causes of Carryover |
特定臨床研究のため、臨床研究審査委員会審査手数料の支払いが必要。および学会等での結果報告のため費用を捻出予定。
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