2022 Fiscal Year Research-status Report
唾液マイクロバイオームを利用した頭頸部癌の予後予測および新規治療・予防法の開発
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19K18808
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
丸中 秀格 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (70819242)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 頭頚部癌 / 口腔内細菌叢 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は① 頭頸部癌患者の唾液マイクロバイオーム解析を行い、悪性度や予後あるいは他のリスク因子に交絡する細菌叢・細菌種を同定する。②「口腔細菌叢中の簡易予測法」(特願2017-181000)が頭頸部癌患者にも適応でき、予後診断などに用いうるか検証する。③ 頭頸部癌患者の唾液によるサイトカイン誘導活性を測定し、悪性度や予後に関わるバイオマーカーとなり得るのか解析する。④ 唾液マイクロバイオーム解析で同定された頭頸部癌関連細菌の免疫制御作用あるいは抗腫瘍活性を解析し、頭頸部癌の新規治療・予防法を探索することを目的としている。 今年度においては唾液の代わりに試薬を使用し、THP-1細胞を1%唾液にて24時間培養し、上清中のIL-10濃度をELISAにて測定を行い。頭頸部癌患者での組織型、ステージや予後とIL-10産生量との関連を検討した。併せて、唾液マイクロバイオームとIL-10産生量との関連を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による唾液収集のリスクのため
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度より進捗状況は良くなっているがさらなる症例の積み増しが必要である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により予定していた患者の唾液回収に着手できなかったために次年度使用額が生じた。使用計画としては次年度に実施予定の研究に必要な消耗品購入等に充当する。
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