2019 Fiscal Year Research-status Report
A role of RORa in regulatory T cells with allergic rhinitis
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19K18820
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
細矢 慶 日本医科大学, 医学部, 助教 (20557508)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / 制御性T細胞 / 核内受容体 / RORa |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、血液から制御性T細胞の抽出、RNAの抽出、手術標本のサンプリング、および標本作成の方法を検討した。 血液からセルソーティングを用いてT細胞および制御性T細胞を抽出した。さらにRNAを抽出した。RNAの純度は適切で複数作成したRORaのプライマーのうちどれが最も適切であるかを確認した。現時点では、アレルギー性鼻炎患者と非アレルギー性鼻炎患者の比較では血中制御性T細胞のRORaの発現に有意な差は認められなかった。 手術標本のサンプリング方法の検討を行った。複数箇所で採取し、採取方法の検討を行なった。検討した範囲では採取方法による違いは認められなかったため、複数箇所から採取はおこなわず、もっとも手術時間に影響の少ない下鼻甲介前方から採取をおこなうこととした。 標本作成方法は非脱灰凍結標本作製方法を検討した。急速凍結までの時間が必要な場合には固定の必要がある。固定時間の検証を行なった。長期の固定はフィルムへの接着能が低下するため標本作成が困難になることがわかった。固定時間は数日以内として、急速凍結をおこなうべきということがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
想定していた症例数よりも該当する手術症例が少なくサンプル数が乏しかった。さらに、内視鏡下鼻副鼻腔手術はエアロゾルを発生させる危険性から新型コロナ感染症の拡大に伴い、中止を余儀なくされているのが現状であり、今年度のサンプリングが困難を極めることが予想される。 非脱灰凍結標本作製方法についてはまだ工夫の余地があり、再検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
組織の採取方法を再度検討する。非脱灰凍結標本作製方法がうまくいかない場合はパラフィン固定を検討する。翌年度分として請求した予算に関しては、計画書に基づき使用していく予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた検体数が集まらず、研究が少し遅れている状況である。そのため、消耗品に使用する予定であった予算が残っている。
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