2019 Fiscal Year Research-status Report
閉経老年マウスにおける嗅上皮障害後の再生過程の解明
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19K18821
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
山田 健太郎 金沢医科大学, 医学部, 助教 (60722642)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 嗅上皮 / エストロゲン / 神経成長因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず若年雌マウスで卵巣摘出により低エストロゲン状態を作成し、メチマゾールによる嗅上皮傷害からの再生過程を観察した。卵巣摘出群において低エストロゲン状態により傷害後2週目で嗅上皮の成熟嗅細胞の指標であるolcaftory marker protein(OMP)、細胞分裂の指標であるKi-67、神経成長因子(NGF)の受容体であるTrkAの発現が擬似手術群に比して有意に低下した。しかしELISA法による嗅球NGF定量は低エストロゲンによる影響は受けなかった。これらのことから低エストロゲン状態がTrkA発現低下を介して嗅上皮再生遅延を生じさせている可能性が示唆された。これらの結果を Chemical Senses誌へ投稿し掲載に至った。この研究の発展として現在加齢の影響を調べるため卵巣摘出マウス、擬似手術マウスを購入し長期間の飼育を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
卵巣摘出マウス、擬似手術マウスを購入し長期間の飼育を行っている。 購入に際して時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は飼育を継続して加齢させた状態で嗅上皮を傷害させ、その回復過程を観察する予定である。当初は1年の飼育を予定したが、マウス購入に時間を要したため若干飼育期間を短縮することを検討している。
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Causes of Carryover |
マウス購入が遅れたため。マウスはすでに購入済みにて飼育を続け、飼育期間の調整を調整する予定である。
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