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2019 Fiscal Year Research-status Report

におい刺激による嗅覚系ニューロン再生の検証、分子機構の解明と認知症治療への応用

Research Project

Project/Area Number 19K18822
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

石倉 友子  金沢医科大学, 医学部, 助教 (90769118)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywords嗅覚障害
Outline of Annual Research Achievements

抗甲状腺薬であるメチマゾールは嗅神経を障害する薬剤として知られており、本薬剤の腹腔投与で嗅神経障害モデルを作成した。メチマゾール投与後、新生嗅細胞が成熟し始めるとされる障害後7日からにおい刺激を実施し、刺激は週に1回より開始、行動観察を行った。におい刺激に使用するにおいは、まずマウスの嫌悪臭として酪酸を選択し、行動実験から最適濃度を決定した。嗅覚刺激を行う際の問題点として、まず嫌悪臭からマウスは本能的に逃げることで自ら刺激を受けに行かない点、また嗅覚刺激を続けると嗅覚疲労を起こす点があげられた。その点を解決すべく、新しく、空間の明るい・暗いというマウスの嗜好性質を組み込んだにおい刺激装置を開発し、実験を行った。他のマウスとの接触によるにおい刺激を防ぐため、マウス一匹ずつを実験装置にマウスが慣れる時間を短時間設け、続けてにおい刺激を行うという順序で行った。
メチマゾール腹腔投与後二週間、三週間時点での頭部解剖を行った。脳組織は現在染色準備中であり、組織学的観察は未実施のため現時点でにおい刺激の嗅覚中枢や海馬の再生との関連は不明である。鼻腔粘膜の嗅細胞再生を免疫染色で観察を行い、成熟嗅細胞に発現している抗olfactory marker protein抗体陽性細胞数発現の週ごとの増加を確認した。成熟した嗅細胞の増加は認めるものの、コントロールとなる無臭状態の検体組織が準備できておらず、におい刺激の有無での成熟度の違いは比較検討出来ていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

自身の不手際、COVID-19流行により実験の進行に遅れが出たため。

Strategy for Future Research Activity

におい刺激回数や刺激時間とにおいの種類を増やし、各々で組織染色を行う。抗GAP-43抗体や抗Ki-67抗体など免疫染色の種類を増やし、鼻腔組織ならびに脳組織の染色・検討を行う。

Causes of Carryover

実験の遅れのため試薬等に使用する金額が少なく、翌年に動物実験や染色を行う予定。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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