2019 Fiscal Year Research-status Report
脈絡網膜疾患における自律神経機能の関与と自律神経作動薬の治療応用の検討
Project/Area Number |
19K18836
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野村 陽子 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (90836462)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 自律神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
滲出型加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、網膜中心部の黄斑部に生じる脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization; 以下CNV)からの滲出性変化、出血を特徴とする進行性の疾患で、先進諸国においては特に失明原因として重要な疾患である。本邦においても食生活などの環境の変化により患者数が増大しており、今後も高齢化社会の進行に伴い患者数の増大が見込まれている。AMDはこれまで眼球中央部の黄斑部に限局した病変と考えられ、既存の治療も光線力学療法や眼球内への薬剤投与など眼球のみをターゲットにしたものとなっている。本研究は眼球の範囲を超えて全身の自律神経機能異常がAMDの病態に関与しているとの仮説を検証することを目的としている。今年度は起立負荷試験の手法を用いてAMD患者と対照健常者の自立神経の働きの差異について検討した。その結果、AMD患者では対照健常者と比較して交感神経反射が低下しているという結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
AMD患者と対照健常者の自律神経機能を測定し、比較検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに多数例に対して検討を行い、今年度得た結果を補完する。また、脈絡膜形態や治療反応性と自律神経機能との関連について比較検討する。
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Causes of Carryover |
被験者の人数が当初予定より少数しか集まらなかったことにより次年度使用額が生じた。次年度も継続して被験者を得て検討数を増やす予定である。
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