2022 Fiscal Year Research-status Report
涙道閉塞眼における眼表面涙液組成変化の検討による閉塞原因の解明
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19K18889
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
石川 聖 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20774243)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 涙道閉塞 / 涙液中サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
液中のサイトカインを測定するために、サンプル抽出のための簡便かつ量も確保できる最もよい測定方法の模索を去年確立し(測定に要する時間が5秒と簡便なストリップメニスコメトリー紙を使用し、100g(gravity)の条件で1分間遠心分離をかけ、液体を抽出する方法)、この方法を用いて涙道閉塞患者の涙液中サイトカインを抽出し解析を行ったところ、涙道閉塞患者は正常者と比較し、涙液中のIL-6量が正常眼0.5±0.4pg/mlに対し、涙道閉塞眼では1.58±1.78pg/mlと有意に上昇していることがわかった。 サンプル数を増やしこの結果が妥当であるか、また術後もIL-6量が高い症例に対しては、術後の予後(再閉塞)との相関があるのかを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、涙液のサンプル数の確保がやや遅れている。 また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で涙道手術を控える方が増えており、術後のサンプル確保も同様にやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
手術希望患者が徐々に戻ってきており、あと1回測定すれば解析に必要な検査数が満たせるところまできている。最後の解析が終わり次第結果を論文作成していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で涙液サイトカインを測定するサンプル数(手術患者数)の確保が遅れたため、解析回数が予定より少なくなり、解析にかかる費用を使用しなかったため。手術希望者は徐々に戻ってきているため、涙液サンプルの解析回数をあと1回予定している。また、解析後はすぐ論文作成に入るため、英文校正及び投稿にかかる費用を使用する予定である。
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