2022 Fiscal Year Annual Research Report
Role of IL-25 and iILC2 in chronic severe allergic conjunctivitis
Project/Area Number |
19K18891
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浅田 洋輔 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (70596626)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アレルギー性結膜炎 / ILC2 / IL-33 / 線維芽細胞 / IL-25 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はアレルギー性結膜炎における慢性化および重症化におけるIL-25の役割を明らかにすることである。代表研究者は、ブタクサ花粉誘発アレルギー性結膜炎モデルマウスにおいてIL-33が病態形成に重要であること、さらにはパパイン吸着ソフトコンタクトレンズをマウスに装用させて、自然免疫依存性のアレルギー性結膜炎モデルを樹立したところ、IL-33, TSLPならびにILC2が病態形成に必須であることを報告した。 しかし、これらの急性期アレルギー性結膜炎マウスモデルではIL-25欠損マウスと野生型マウスとの間で炎症の程度に差はみられなかった。 しかしながら、IL-25がアレルギー性鼻炎の慢性化・重症化に関与していること、IL-25刺激によってiILC2が誘導され、IL-25とtuft細胞との協調作用でアレルギー性炎症が増強されるといった報告があり、IL-25はアレルギーにおいて慢性炎症に関与していることは大いに考えられた。これまでにIL-25と慢性重症アレルギー性結膜炎の病態成立との関連を調べた先行研究はないため、IL-25シグナルがアレルギー性結膜炎の慢性化ならびに重症化に重要ではないかとの仮説を着想し、新たに慢性アレルギー性結膜炎モデルを作成した。Tuft細胞との関連はこれまで検討したことがなく、非特異的染色と解釈されてきた結果の中にIL25陽性Tuft細胞が結膜上皮内に存在していた可能性がある。そこで、Tuft細胞のマーカーである抗-DCAMKL1抗体とIL-25抗体を用い、結膜におけるTuft細胞の局在ならびにIL-25染色を行い、慢性アレルギー性結膜炎マウスモデルのマウス結膜にはIL-25並びにtuft細胞が存在することが判明した。さらにはIL-25トランスジェニックマウスを作成し、IL-25の機能を解析と発現強度によりどのように作用するのかを検討した。
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