2020 Fiscal Year Research-status Report
キマ-ゼを介した甲状腺眼症における眼窩内組織線維化の解析
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19K18896
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
三村 真士 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90733436)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 甲状腺眼症 / キマーゼ / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
甲状腺眼症に対してChymase阻害剤を用いた分子標的療法の可能性を模索するため、現在BALC/cマウスにプラスミド50μLを筋注、エレクトロポレーションする ことでhTSHRの遺伝子導入することで甲状腺機能亢進症のマウスモデルを作成実験を行っている。昨年作成したhTSHRの遺伝子導入BALC/cマウスが甲状腺機能亢進症を発症確認できず、現在他のプラスミドを用いて作成しなおしている。遺伝子導入まで完了し、今後その発現について更に確認を進める。甲状腺眼症患者におけるヒト眼窩軟部組織においては、サンプル数を集めて脂肪組織の解析(眼窩線維芽細胞の免疫染色、real time-PCRおよびwestern blot法を用いてchymase, TGF-β, collagenα, fibronectin, α- SMA, MMP-1,2,7,9)をしている。さらに症例を集めて今後データの統合、検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既報告すみの甲状腺眼症マウスモデルの作成がうまく行かず、現在他のプラスミドを使用して再度モデル作成行っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
作り直しているモデルマウスが作成できたら、マウスの眼窩組織におけるキマーゼの発現を証明する。臨床においては、甲状腺眼症患者の眼窩軟部組織内のキマーゼ発現に注目して、症例蓄積を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス蔓延などにより、旅費および人件費、謝金の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。次年度はさらに動物実験を行うとともに、結果を公表するための費用として使用する予定である。
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