2020 Fiscal Year Research-status Report
末梢組織血行の評価に特化したICG蛍光造影撮影解析装置の開発
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19K18925
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
御任 大輔 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80746412)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 画像処理 / ICG血管造影 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に、昨年度に取得したデータに対しての画像処理および3次元化処理について試行を行った。 得られたICG蛍光造影の動画像データから1フレームを取り出し、RGBの3チャンネ ルのカラー画像から1チャンネルのモノクロ画像へとグレースケール化、次いでヒストグラムで表される左右端に近い極端な輝度値をthres hold関数群でカットした上で、中央に残った目的であるICG蛍光に近い輝度値の信号群を新たに左右端まで広げるHistgram平均化処理を行った。 ノイズ除去し、コントラスト制限付き適応ヒストグラム平均化を行った上で、AKAZE特徴量もしくはORB特徴量を使用した特殊なアルゴリズムに 則った特徴点を抽出し、これら1連の処理を同時に別のカメラで得られた複数枚の画像に対しても行い、複数方向から見た特徴点群の画像を 作成し、同一の特徴点同士を重ね合わせてポイントクラウドデータを作成。これによって吻合血管から穿通枝、細動脈、毛細血管、末梢組織へと至るまでの全ての血液の通り道がICG蛍光によって間接的に描出することができることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における主研究員の異動に伴い、一時的に研究の進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、得られたデータから作成したポイントクラウドにおいて、隣接する個々の特徴点を連 結してレンダリングし、3次元メッシュモデルを作成する。以後隔日の頻度でイソフルラン麻酔下に生着域、壊死域、その境界域それぞれの領 域における従来の皮膚色調など皮弁の肉眼的変化の観察とともに、ICG静注、および作成した皮弁モデルのICG造影を繰り返し、ICGによる造影域と、実際の壊死範囲におけるこれらの関係性について検討を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19の流行に伴い、実験頻度を縮小せざるを得なかったため、予定よりも実験機器の購入経費が少なかったことによるもの。本年度分は来年度繰り越して使用する予定としている。
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Research Products
(2 results)