2019 Fiscal Year Research-status Report
光音響イメージングによって1本1本のリンパ管の流れを定量的に評価する手法の開発
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19K18932
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹丸 雅志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80748749)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
光音響イメージングによるリンパ流の定量的評価を行うことを目指し、以下のファントム試験を実施した。 内径0.1-1.0mmのシリコンチューブでリンパ管を再現した。さらにシリコンチューブをシリンジポンプに接続することで、リンパ流を再現した。光音響イメージングで撮像するさせた。シリコンチューブにはICG溶液を流入させた。動画の撮影を行い、ICG溶液が管内を流れていく様子を10fpsで捉えることができた。管の径を計測することも可能であった。蛍光観察では、生体内で蛍光が拡散するために管の径を評価することは困難であるが、光音響イメージングでは、生体を模擬したイントラリポス内において、1-2cmまでの深さにおいても、描出されたICG線像の幅に有意な変化は無かった。これにより、線幅とICG線像の先端の進行速度から、体積流量を算出することが可能であった。一方で、3次元画像として詳細に観察すると、シリコンチューブが太くなると、線像は円形ではなく弧状に描出されている場合が見られた。これは、センサ側のICGの光音響波によって、奥側のICGの光音響波を検出することが妨げられることによるのではないかと考えられた。当初の計画では、断面積を元に体積流量を算出する予定であったが、断面像が円形として描出されない状況があり得るので、センサ側から観察した際の線幅を元に管径を得て、計算によって断面積を間接的に求める方法が妥当であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通りに研究を実施し、体積流量を算出する見通しも得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の拡大により、当初予定していた臨床研究による評価を実施するのが困難な状況であるが、臨床試験が可能となり次第、体積流量の算出の検証を行う。
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Causes of Carryover |
未使用額の発生は効率的な物品調達を行った結果である。
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[Presentation] 光超音波イメージングで得られるリンパ管画像の実際2019
Author(s)
梶田 大樹, 呉 アンナ, 今西 宣晶, 鈴木 悠史, 竹丸 雅志, 岡部 圭介, 佐久間 恒, 渡部 紫秀, 辻 哲也, 関口 博之, 浅尾 恭史, 八木 隆行, 陣崎 雅弘, 相磯 貞和, 貴志 和生
Organizer
第4回日本リンパ浮腫治療学会学術総会
Invited
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[Presentation] Photoacoustic Lymphangiography: The Promising Imaging Modality for Lymphatic Vessels2019
Author(s)
Hiroki Kajita, Anna Oh, Yushi Suzuki, Nobuaki Imanishi, Masashi Takemaru, Marika Otaki, Hisashi Sakuma, Tetsuya Tsuji, Hiroyuki Sekiguchi, Yasufumi Asao, Masahiro Jinzaki, Takayuki Yagi, Sadakazu Aiso, Kazuo Kishi
Organizer
RSNA 2019
Int'l Joint Research