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2020 Fiscal Year Research-status Report

5FU口内炎を増悪する細菌または予防する細菌の同定とそれぞれの機序の解明

Research Project

Project/Area Number 19K18960
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

元尾 伊織  富山大学, 附属病院, 助教 (70839076)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords5-FU口内炎 / 口腔内細菌
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、フッ化ピリミジン系薬剤による口内炎を発症した患者の口腔内細菌叢に着目し、口内炎の重症群と軽症群においてフッ化ピリミジン系薬剤投与前の 口腔内細菌叢を比較することで、口内炎を増悪または予防する細菌を同定することを目的としました。しかし、近年の口腔ケアの進歩により、口内炎発症群11例、口内炎非発症群29例であり、口内炎の発症数が少ない結果でした。そのため、 当初は口内炎重症群と軽症群の口腔内細菌叢を比較する予定でしたが、本研究では口内炎発症群と口内炎非発症群の口腔内細菌叢を比較することで、口内炎を発症または予防する細菌の同定に目的を変更しました。2020年度に予定していた40例の検体を採取したため、予定通り口腔内細菌叢の解析を行いました。全体としては、口内炎発症群と口内炎非発症群のdiversityには差は認めませんでした。また、phylumレベルでも有意差はありませんでしたが、genusレベル、speciesレベルにおいては、口内炎非発症群で有意に多く見られる菌がいくつか存在しており、口内炎発症を予防する菌の可能性が考えられました。それらの菌を唾液から単離培養するため、現在培養液の準備などをしています。また、口内炎発症に関わる菌群の同定については、口内炎発症群で有意に多い菌が存在しなかったことから、口内炎発症に関わる菌群は両群共に存在していることが予測されました。そのため、口内炎発症群で有意ではありませんが、多く存在する菌群を抽出しました。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

唾液採取に時間がかかったため、全体的に遅れています。口腔内細菌叢解析の結果の解釈とその菌の同定に時間を要したことが原因と考えられました。

Strategy for Future Research Activity

口腔内細菌叢解析の結果から同定された菌種の単離培養を行う予定としています。単離培養に成功すれば、その菌を用いてin vitroの実験に進み、単離培養が困難な場合には、同様のspeciesの菌株を購入し、in vitroの実験を進める予定としています。

Causes of Carryover

解析費用が予想よりもややかかりましたが、単離培養が遅れており、単離培養に必要な物品の購入が遅れています。そのため、次年度使用額を用いて、今年度は単離培養に必要となる物品を購入し、単離培養とその後のin vitroの実験を進めて行きます。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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