2020 Fiscal Year Research-status Report
The research of specific T cells and impact of sexual hormones in development of human metal allergy
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19K18980
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
江口 貴紀 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70832814)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 性ホルモン / 金属アレルギー / 扁平苔癬 / 閉経女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
<解析系>金属アレルギー患者の検体が採取できないことから、対象疾患を金属アレルギー関連疾患である口腔扁平苔癬とし、実験の方向性を再検討した。①60歳以上の扁平苔癬(金属アレルギー関連疾患)と②30歳未満の金属アレルギー/扁平苔癬の既往の無い女性と③60歳以上の金属アレルギー/扁平苔癬でない女性(閉経女性)を対象として、組織と血液サンプルの性ホルモン値や炎症性サイトカインバランス、T細胞プロファイルを比較検討することとした。2020年9月あたりまでコロナパンデミックによって検体採取が思うように進まなかったが、9月以降は検体採取が進み始めて①は12体、②は8検体、③は1検体採取できた。 ②、③が10検体となったところで、取り急ぎqPCRと血清の性ホルモン値の解析実験を行う予定である。 <学術参加>2020年度開催の第65回口腔外科学会総会・学術大会に参加した。金属アレルギー関連ならびにT細胞受容体関係の発表を聴講した。Web開催にて建設的な議論はあまり行えなかった。 <論文>金属アレルギー関連の論文を共同執筆し投稿、国際雑誌(International Journal of Molecular Sciences:IF4.556)に受理された。 Cross-Reactivity of Palladium in a Murine Model of Metal-Induced Allergic Contact Dermatitis.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年4月から2020年6月は、コロナウィルスパンデミックによって、検体採取場所である鶴見大学歯学部附属病院と東芝林間病院の診療制限によって、検体採取が全く行えなかった。そこで、対象疾患を金属アレルギー関連疾患である口腔扁平苔癬に変更し、2020年9月から①60歳以上の扁平苔癬(金属アレルギー関連疾患)と②30歳未満の金属アレルギー/扁平苔癬の既往の無い女性と③60歳以上の金属アレルギー/扁平苔癬でない女性(閉経女性)を対象として、組織と血液サンプルを収集した。2020年9月から2021年3月までで①は12体、②は8検体、③は1検体採取できた。 しかしながら、目標検体数に到達できず、予定していた実験計画よりも6カ月ほど遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度にて検体が目的数まで集まった段階で、解析を行う。解析結果によって、学会報告およびインパクトファクター付き国際学術誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
今年度は検体数が不十分で実験が遅れていたり、コロナパンデミックで予定していた学会参加ができなかった。今年度に行う予定実験を次年度併せて行う計画を立案した。
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Research Products
(5 results)