2021 Fiscal Year Research-status Report
ミュータンスレンサ球菌表層タンパクの病原性解析に基づく齲蝕予防法の開発
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19K19033
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
勝俣 環 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (70812288)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | S. mutans / SortaseA |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は育児休業取得により研究を中断している状態であった。(中断期間:令和元年12月2日から令和4年3月31日まで)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
育児休業の取得に伴い研究を中断していたため。なおそれに伴い、補助事業期間の延長が承認されている(変更後補助期間:令和元年度から令和5年度まで)。令和4年4月1日より研究を再開した。 研究中断前までの進捗状況としては、Streptococcus mutansのSortase依存性タンパク質の遺伝子欠損株を作製し、各タンパク質の性状解析については順調に進行している状況である。いくつかのSortase依存性タンパク質欠損株については野生株とは異なる表現型を示しており、う蝕発生への関与が示唆された。 しかし、当初の予定では、う蝕に関連すると示唆されるタンパク質についてはペプチド、抗体の作製を行う予定であったが、成功にいたっていない状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年4月1日より研究を再開した。 今後の方針としては、Streptococcus mutansにはSortase依存性タンパク質が6種類存在するのであるが、初期付着能、唾液凝集能について、各タンパク質欠損株で種々異なる能力を示しており、その他の表現型についても引き続き検証を行う。また、初期付着能については現在検証に使用している細胞付着用プラスチック製カバーストリップに加え、付着試料として歯冠修復材料の使用を予定している。 また、Sortase依存性タンパク質二重欠損株を作製し、更なる解析への使用を予定している。 作製が成功していないペプチド、抗体作製については、条件を変更し再検証を行う。対策として、Sortase依存性タンパク質の機能領域を遺伝子データベースにて検索し、作製する領域を小さくすることで、リコンビナントタンパクの作製を試行する。
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Causes of Carryover |
年度途中である令和元年12月2日より育児休業に伴い研究を中断したため、当該年度の未使用額が発生した。 補助事業期間の延長が承認されたため(令和5年度まで)、研究再開に伴い、試薬・材料の購入などに助成金を使用する。
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