2019 Fiscal Year Research-status Report
インプラントの生物学的幅経維持に関与する新規ターゲットの同定
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19K19059
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
守 源太郎 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30733745)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インプラント治療 / インプラント周囲上皮 / 結合組織 / インプラント周囲炎 / インプラント周囲粘膜炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント周囲上皮・結合組織によって構成される軟組織群は、骨組織を守る重要なバリアー組織である。本研究課題では、これらのバリアー組織がどのようなメカニズムで恒常性を維持し、防御機構を確立し機能しているのかを明らかにすることである。この目的を達成するためには、インプラント周囲炎モデルの確立が重要である。そのため、初年度は、SD系ラットを使用したインプラント周囲炎モデルの作成を行った。直径がφ1.4~1.8ミリの純チタン製インプラントを作成し、リガチャーを使用することで炎症を惹起した周囲炎モデルの作成を行った。リガチャーの装着から経時的にμCTを用いて周囲骨の減少量を確認し、組織標本の作成による形態学的評価を行った。その結果、インプラント周囲骨に破骨細胞の発現と骨破壊を確認することができた。 今後は、これまでに我々がレーザーマイクロダイセクションとマイクロアレイ法によって報告をしてきた、新規ターゲットの定量と分布を定量評価していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インプラント埋入モデルの作成から、インプラント周囲炎モデルの作成と、in vivoの実験を中心に行っている。インプラントの脱落が頻発しているが、概ね予定通りに研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
インプラント周囲炎モデルの作成に、多くの作業時間が必要になっている。また組織の破壊程度が比較的急速に進むため、インプラントの脱落も散見される。そのため、インプラント周囲粘膜炎からインプラント周囲炎への移行期を対象にし、プロトコールを見直すことを計画している。
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Causes of Carryover |
in vivo実験が予定よりも順調に進んだため、器材に余裕ができたため次年度繰越分が発生した。
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