2020 Fiscal Year Research-status Report
インプラントの生物学的幅経維持に関与する新規ターゲットの同定
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19K19059
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
守 源太郎 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30733745)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インプラント治療 / インプラント周囲上皮 / 結合組織 / インプラント周囲炎 / インプラント周囲粘膜炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント周囲上皮・結合組織によって構成される軟組織群は、骨組織を守る重要なバリアー組織である。本研究課題では、これらのバリアー組織がどのようなメカニズムで恒常性を維持し、防御機構を確立し機能しているのかを明らかにすることである。2020年度はインプラント埋入モデルラットとインプラント周囲炎モデルの確立を行い、粘膜貫貫通部の解析を行うことができ以下の2点を明らかにすることができた。 インプラント周囲上皮・結合組織の分子生物学的解析から、軟組織で発現する炎症性サイトカインの詳細なプロフィールとプロテアーゼインヒビターを同定することができた。また、第二次高調波を利用した形態学的解析から、コラーゲンの走行および成熟コラーゲンの分布の評価を行うことができた。 今後はこれらの分子をマーカーとして、粘膜貫通部におけるアバットメントの表面改変が、軟組織に発現するマーカーの動態とコラーゲンの走行にどのような影響を与えるか検討するため、超親水性処理と粗面処理が上皮細胞、線維芽細胞への分化・増殖・移動能・アポトーシス性にどのような影響を与えるのか検討を進めて行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた実験プロトコールをすべて行うことができた。ただし、実験動物の作成において予定よりも脱落する個体が多く、予定の動物実験のスケジュールにやや遅れがでている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに得られたデータをまとめ論文投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
予定よりも、免疫化学染色の実験に遅れが出ている。そのため次年度使用額が発生した。
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