2020 Fiscal Year Research-status Report
Er:YAGレーザーを用いた新規骨再生術式における科学的根拠の構築
Project/Area Number |
19K19066
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
谷口 陽一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30648093)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Er:YAGレーザー / 骨移植材料 / タンパク吸着能 |
Outline of Annual Research Achievements |
現状の研究実績では骨移植材料へのレーザー照射による表面性状の変化を確認しておりこのステップまでの研究は計画に従い進行されている。照射するレーザーの種類により骨移植材料表面の変化が異なる点は、レーザーの発振光の性質によるものと考えられ、炭酸ガスレーザーでは移植材料表面でのレーザー光の反射により大きな変化は認められなかったが、Er:YAGレーザーで骨移植材料表面の粗造化を走査型電子顕微鏡で確認している。また半導体レーザーはEr:YAGレーザーより大きな変化は認めないものの、僅かな表面性状の変化を確認している。今後はこの表面性状の変化が、骨再生にどのように影響していくのかを検討する目的で骨移植材料へのタンパク吸着能および骨芽細胞を用いた細胞増殖能、細胞分化能の変化を観察する予定である。 上記の形態学的実験に加え、現在並行して行なっているレーザー照射後の骨移植材料表面へのタンパク吸着能の変化は使用するレーザーの適正照射条件を検討する段階に入りサンプルの作成を行なっているが、新型コロナウィルスの影響により東京への移動を自粛しているため、分析装置が使用できず研究は計画よりも遅れている。現状では作成に時間を要していたサンプル作成のステップを見直し、社会情勢に合わせ分析装置が使用可能な時に速やかに研究を進められるよう研究手順を見直している。タンパク吸着能の実験と合わせ骨芽細胞を用いた実験も進めていくため、現状の進行状況と合わせて研究を効率的に進める手順を検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により研究に必要な分析機器の使用が行えないため。
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Strategy for Future Research Activity |
時間のかかっていたサンプル作成のステップを見直し、実験を効率化することで現在までの遅れを取り戻すことができると 考えられる。
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Causes of Carryover |
研究の進行状況の遅れとあわせて、国内外での学会が延期または中止となったため。
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