2021 Fiscal Year Research-status Report
共分散構造分析による口腔機能が健康寿命におよぼす影響の解析
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19K19119
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山賀 栄次郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30706875)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 口腔関連QoL / 無歯顎 / 口腔機能低下症 / 主観的咀嚼能力 / 義歯満足度 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍における東京都緊急事態宣言などの影響から被験者の確保が難しい状況となっていた(2020年4月~)。本研究における被験者の年齢層が高齢者であることから研究協力依頼に関しては慎重に取り組む必要があると考えている。現状では東京都コロナ対策規制の緩和が徐々に進んでおり(2022年5月22日時点ではリバウンド警戒期間)ワクチン接種率の増加基調から被験者を募ることに妥当な状況になってきていると感じている。本年度は効率的な研究推進を考慮し計測機器を増設した。研究の実現に関する課題として被験者の確保があるが、デザイン、対象者、測定方法について再度吟味し、現実性の面から妥協すべき点や計画の実行可能性について共同研究者とも検討し判断する。本研究の中間解析結果から無歯顎者においてTCIと義歯満足度およびOHRQoL、グミゼリーにて測定された咀嚼能力と主観的咀嚼能力およびOHRQoLに有意な相関が認められた。このことから、TCIと咀嚼能力の改善がOHRQoL改善に寄与する可能性が推測された。ここで、単相関を用いて確認された係数の有意性は交絡の管理がなされていないという問題があるため、中間解析に用いられた観測変数に加えて、無歯顎者においては顎堤条件や口腔乾燥などの口腔内環境および維持安定や適正な顎間関係付与などの義歯の質、有歯顎者においては歯周組織評価や残根などの残存歯の質および数を観測変数として解析に適用する必要が出てくる可能性があり検討を要すると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東京都緊急事態宣言発令などの影響
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Strategy for Future Research Activity |
現状では徐々に東京都コロナ対策規制の緩和が行われており被験者を募ることに妥当な状況となってきていると思われる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍における東京都緊急事態宣言発令などの影響により研究の遅延があったため。
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