2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of an individual model for prediction of functional recovery after prosthodontic treatment
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19K19129
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
森 隆浩 広島大学, 病院(歯), 助教 (70760007)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 咀嚼機能 / 補綴治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、対象者の口腔機能と補綴治療との関連を明らかにすることを目的に、京都先端科学大学にて実施された体力測定会に参加した高齢者316名のうち,両側の大臼歯および小臼歯部の咬合支持が天然歯あるいは補綴治療により保たれている者272名に対して、口腔機能の調査を実施した。咀嚼機能の評価は、グルコラムおよびグルコセンサーGS-Ⅱ(ジーシー,東京)を用いて右側および左側について20秒間の片側咀嚼を指示して行った。咬合力はデンタルプレスケールⅡ(ジーシー,東京)を用い,握力はスメドレー式デジタル握力計(グリップ-D TKK5101, 竹井機器工業,新潟)を用い,それぞれ左右別に記録した。習慣性咀嚼側は問診により「右側・左側・どちらともいえない」から選択させた。また,Body mass index(BMI),残存歯数,臼歯部人工歯数も調査した。得られたデータを解析し、主に咀嚼機能と有床義歯の形態や有無との関連を精査している。さらに、同時に補綴治療を受ける患者を対象に治療前後の咀嚼機能の変化を明らかにするため、縦断調査の準備を進めている。現在の解析状況では、患者固有の口腔機能に応じた咀嚼機能の予後予測を行うためには、補綴治療を行う欠損側が習慣性咀嚼側か否かという要素が大きいことが予想される。今後、得られた横断調査の結果については、習慣性咀嚼側と非習慣性咀嚼側における有床義歯の形態あるいは有無と咀嚼機能の関連について精査する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度の高齢者を対象とした横断調査では、想定以上の対象者数を得ることができた。有床義歯と咀嚼機能の関連について順調にデータ解析を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は補綴治療前後の咀嚼機能の変化を明らかにするための縦断調査をより一層進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
横断調査において一部他の研究と調査内容が重複したため、消耗品を使用することがなかった。次年度は予定している縦断調査の遂行のための機器や消耗品を購入するとともに繰越金については追加の機器や消耗品費に充てることで研究遂行の効率化を図る予定である。
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