2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of cross-talk between primary osteocytes using gravity environment control device experimental model
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19K19135
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
田村 暁子 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (30762067)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 人工重力装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科インプラント治療において,歯の喪失に起因する顎骨の欠損や骨造成術後の骨量減少,インプラント周囲炎による周囲骨吸収は,インプラントの長期安定をしばしば困難にするが,絶えずリモデリングする骨における骨吸収亢進のメカニズムは未だ完全には解明されていない.骨細胞は,骨リモデリングの司令塔として多くの役割を担うことが知られてきており,本研究は,骨細胞が骨に加わるメカニカルストレスを細胞内や細胞間シグナルに変換し,そのリモデリングをコントロールする機序の解明を目的とした. 実験は,マウス株化細胞MLO-Y4は購入し継代したものを使用.コラーゲンコートしたフラスコで実験に適した密度まで細胞を培養し,人工無重力装置による実験に使用した.24,48,72時間後,サンプルを回収した.また,プライマリー細胞は,トランスジェニックマウス大腿骨および脛骨より回収.株化細胞と同様に人工無重力装置による実験を行い,サンプルを回収した.それぞれの実験において細胞のみでなく培地も回収した.回収した培地に含まれる成分を解析し,通常どおりに培養した場合との差異を分析中である.また,株化骨芽細胞および株化破骨細胞にコンディションメディウム(人工無重力装置による実験で回収した培地)を作用させ,その石灰可能および骨吸収窩形成能を解析している.また,尾部懸垂マウスを用いたインプラント埋入実験モデルを用いて組織学的解析に取り組んでいる. 現在まで解析に時間を要したが,結果の検討を行なっている状況である.また,in vivo実験の進度を早めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コンディションメディウムの解析および骨芽細胞および破骨細胞を用いた実験に時間を要してきた.また,安定したin vivo実験モデルの構築に時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は尾部懸垂マウスを用いた実験とin vitroのこれまでの結果を合わせて解析を進めていく.
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Causes of Carryover |
マウスを用いた実験が予定より遅れており,それに要する予定であった実験にかかる費用が未使用となってしまった.また,学会などがWeb開催などとなり,予定していた費用が未使用となってしまったためである.
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