2021 Fiscal Year Annual Research Report
3Dプリンターで製作したデジタル義歯の臨床エビデンスの構築
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19K19144
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
一色 ゆかり 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (80736497)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | デジタル義歯 / 3Dプリンター義歯 |
Outline of Annual Research Achievements |
デジタル義歯と従来法義歯では臨床効果に違いがあるのかを明らかにすることを目的として従来法義歯(CD)とデジタル義歯(DD)を同一患者で新製して比較するクロスオーバー臨床試験を立案し20名分のデータをとり終えた.具体的な評価項目として,主観的評価(患者満足度),客観的評価(咀嚼能力,咬合力),費用対効果である. 被験者は23名募集して、同意が得られたのは20名であった.3名は治療期間が長くなることを理由に同意が得られなかった.20名の被験者のうち、CD-DD群では第一義歯新製中に1名入院することになり中断となった。DD-CD群では第一義歯製作後2名中断となった.一名は手術の予定が入ったとのことで中断希望があり、1名は通院の予定が立たなくなったとのことで中断希望があった。第2義歯製作後更に2名の中断があった.この2名に関しては連絡がなく来院されなくなった. 製作までの来院回数はDDが優位に少なかった.しかしながら,義歯調整終了までに要した回数,製作・義歯調整終了までのチェアタイムはCDとDD間で有意差は認められなかった.コスト面は技工の人件費はDDが少なくなったが材料費は診療室・技工室共にCDが少なくなった. 主観的評価として満足度評価は喋りやすさ,清掃性,安定性,快適性, 総合満足度に関してCDがDDに比べ有意に高かった(P<0.05).痛みに関する満足度ではDDがやや高くなる傾向を示したが,有意差までは認められなかった(P<0.05).OHIP-EDENT-Jにおいては, Social disabilityに関してDDが有意に高くなったが(P <0.05),その他では有意差はみられなかった. 客観的評価は咀嚼能力,咬合力ともにCDがやや高い値を示したが有意差は認められなかった(P<0.05).
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[Journal Article] Patient satisfaction with conventional dentures vs. digital dentures fabricated using 3D-printing: A randomized crossover trial2022
Author(s)
Katsura Ohara, Yukari Isshiki , Noriyuki Hoshi, Akinori Ohno, Norishige Kawanishi, Shintaro Nagashima, Makoto Inoue, Daijiro Kubo, Katsuhiko Yamaya, Erika Inoue, Katsuhiko Kimoto
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Journal Title
Journal of Prosthodontic Research
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access
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