2020 Fiscal Year Annual Research Report
PLD法を利用した新規アパタイトコートインプラントの創製
Project/Area Number |
19K19146
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
内藤 大介 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (80758087)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | NANOZR / ハイドロキシアパタイト |
Outline of Annual Research Achievements |
歯の欠損に対する補綴治療としてインプラント治療は欠かせない選択肢の一つとなっており、患者からのニーズも非常に高い。インプラント治療の成功のためには初期固定の確立および埋入周囲組織の早期回復が必須である。共同研究者である近畿大学の本津茂樹教授は薄膜作製技術を用いて厚さ10μm以下の薄くて曲がる極薄アパタイトシートの開発に成功した。 このアパタイトシートはインプラント表面に被覆させることが可能でこの材料を足場とすることで、インプラントの成功率を格段に向上させることが期待でき、新規材料の開発も期待できる。本申請研究は金属アレルギー患者に対する治療選択肢の一つであるナノジルコニア材料へアパタイトをレーザーコーティングすることで生体アパタイトシート被覆新規インプラント材料の開発を目指す。本研究では、試料の作製、表面特性評価、インプラント周囲骨組織に及ぼす組織のin vitro評価、インプラント周囲骨組織に及ぼす組織のin vivo評価と四部分からなる。 ナノジルコニア材料へアパタイトコーティングはSEM、SPM、XPS、FTIRにて確認を行った。観察の結果、材料表面にアパタイトがコーティングされていることが明らかとなった。また、ラット骨髄細胞を播種した結果、細胞の初期接着ならびに硬組織分化誘導能を向上させるという結果が明らかとなった。また、ナノジルコニアスクリューに対してアパタイトコーティングしたものをラット大腿骨に埋入したところ、インプラント埋入周囲組織に高い新生骨の形成が明らかとなった。以上の結果からナノジルコニアへのアパタイトコーティングは新規インプラント材料の創製の可能性を示した。
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