2020 Fiscal Year Annual Research Report
舌,軟口蓋の筋の量や質が閉塞性睡眠時無呼吸症の治療方針に与える影響
Project/Area Number |
19K19148
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
中村 祐己 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70781912)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / MRI / 口腔内装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究について、2020年3月末の時点で8例集まり,目標症例数20に対して比較的良好に進行していたと思われる。しかしながら、新型コロナウイルス流行の影響から、病院の方針や患者の希望で閉塞性睡眠時無呼吸症の治療の中断や検査の延期があり、2021年3月末の時点で本研究について同意を得たうえに、治療や検査のデータを集めることができたものは11例であった. この11例について、MRI画像解析結果(舌の体積、軟口蓋の体積、咽頭腔の体積、舌の筋量・脂肪量、軟口蓋の筋量・脂肪量など)と閉塞性睡眠時無呼吸症の治療前の睡眠検査結果(RDI、仰臥位でのRDI、3%ODI、無呼吸指数、低呼吸指数、脈拍上昇指数など)の相関を分析した。 次に、口腔内装置装着による治療効果として、口腔内装置装着状態での睡眠検査結果を用いて、上記指数(RDI、仰臥位でのRDI、3%ODI、無呼吸指数、低呼吸指数、脈拍上昇指数など)の改善率を算出した。MRI画像解析結果と、この算出した改善率の相関を分析した。 被験者数が少なく、画像解析や睡眠検査から得られた数値の分布について非正規分布として、いずれもSpearmanの順位相関係数を算出して相関について分析した。 その結果、少なくとも今回集まった11例では有意な相関は認められなかった。被験者数を20から30例に増やして再度分析することが望ましいと考えられるため、本研究に関する院内の倫理審査の再審査を申請し、研究を継続するかを検討している段階である。
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