2021 Fiscal Year Annual Research Report
羊膜由来間葉系幹細胞における細胞接着メカニズムに基づいた骨芽細胞分化誘導法の開発
Project/Area Number |
19K19168
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
江頭 寿洋 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (50638096)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 骨再生 / 間葉系幹細胞 / 同種 / 周産期産物 / 羊膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、羊膜由来間葉系幹細胞(羊膜MSC)の骨芽細胞分化を誘導・促進する条件を解明し、その効率が高い技術を開発することにある。羊膜MSCを用いた骨再生については、様々な試みがなされているものの生体内での骨形成能が低いなどの課題が多く、実用化に至っていない。本研究では、羊膜MSCの骨芽細胞分化誘導効率を飛躍的に向上させる手法を見出し、新しい骨再生法を確立する。 本年度は課題の最終年度に当たるため、昨年度見出したアクチン重合分子の阻害を併用した分化誘導条件について、さらに詳細な条件検討を実施し、骨芽細胞への有効な誘導条件の確立を試みた。その結果、海洋産物由来の阻害剤を応用することで、生体内での骨形成能を備える骨芽細胞の誘導条件を見いだすことができた。しかしながら、やはり臍帯MSCと比較して骨誘導に有利と言えるレベルには到達できなかった。そのため、人工骨基質材料などによる3次元培養を応用することで、生体内での骨形成能が増幅した骨芽細胞を羊膜MSCから誘導する条件を現在探索しているところである。
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