2020 Fiscal Year Annual Research Report
神経伝達物質としてのグルタミン酸の三叉神経節細胞への影響は口腔感覚を制御するのか
Project/Area Number |
19K19177
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
西山 明宏 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80550128)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | グルタミン酸 / 神経伝達物質 / 口腔感覚 / 象牙芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Glutamateが歯痛変調にどのような経路で関与していくのか生理機能学的に明らかにする事を目的として研究を遂行した。歯痛変調に関与する象牙質過敏症は、ヒトの歯の象牙質が露出すると激しい歯痛が発生する(象牙質痛)。象牙質には、象牙細管内容液で満たされる象牙細管が貫いて存在し、象牙細管の歯髄側内部には、自由神経終末と象牙芽細胞突起が進入している。象牙質への様々な刺激は象牙細管内液の静水圧変化を誘発し象牙芽細胞膜上の膜タンパク質を活性化する。我々は、今回の申請研究前に、その活性が神経伝達物質であるATP、Glutamate放出を誘発すること、さらにATPにより象牙質痛が発生することを報告している。2019年度から遂行している本助成での研究でGlutamateを介した象牙芽細胞・歯髄ニューロンとの細胞間連絡も報告、また歯髄ニューロンに発現するグルタミン酸受容体を特定した。
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