2023 Fiscal Year Annual Research Report
パラメトリックエックス線、テラヘルツコヒーレント放射光を用いた悪性腫瘍の画像診断
Project/Area Number |
19K19179
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
川島 雄介 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30836200)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 回折強調イメージング / テラヘルツコヒーレント放射光 / 日本大学LEBRA / 悪性腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
ホルマリン固定したネコの下顎骨に発生した巨細胞性骨肉腫を薄切し、日本大学LEBRAで撮影を行った。回析強調イメージング(diffraction-enhanced imaging; DEI)を撮影し、小角散乱画像、位相勾配画像、吸収コントラスト画像を得た。口内法エックス線撮影も行った。巨細胞性骨肉腫の病理標本(ヘマトキシリンエオジン染色)を作製し、得られた画像と比較した。また、ホルマリン固定したヒト肝臓腫瘍を薄切し、日本大学LEBRAでテラヘルツコヒーレント放射光を用いて撮影を行った。 研究の成果を以下に記載する。ネコの下顎骨に発生した巨細胞性骨肉腫の小角散乱画像、位相勾配画像、吸収コントラスト画像を口内法エックス線写真と比較すると異なるコントラストの画像であった。骨肉腫の造骨性部分については小角散乱画像および位相勾配画像は口内法エックス線写真よりも明瞭に観察できた。この研究について2021年5月21日(金)~23日(土)に開催された日本歯科放射線学会 第61回学術大会でポスター発表を行った。本研究は論文投稿中である。 テラヘルツ放射光を用いたヒト肝臓腫瘍については腫瘍部分と正常部分で水分量の差が表れた画像が得られた。この研究はアメリカで019年08月22日(木) ~ 2019年08月25日(日)に開催された第22回国際歯顎顔面放射線学会でポスター発表を行った。本研究はKawashima, Yusuke, et al. Terahertz imaging for formalin fixed malignant liver tumors using two-band beamline at the accelerator facility of nihon university. Applied Sciences, 2022, 12.4: 2229.として論文掲載されている。
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