2019 Fiscal Year Research-status Report
ヒト唾液腺細胞の機能維持培養法と新規自家移植法の開発研究
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19K19186
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
福嶋 玲雄 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00833576)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口唇腺 / 頭頸部放射線治療 / 唾液腺機能回復 / 高度滅菌培養 / first in human / 唾液腺長期安定培養法 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌における放射線治療後の唾液分泌量の低下は著明で、治療1ヶ月から1ヶ月半で約90%の患者が認める症状である。しかし、放射線治療後の口腔乾燥症の治療法は未だ確立されておらず、水分補給や保湿剤配合の洗口液の使用、人口唾液使用等の対症療法が主体となっているのが現状である。本研究では先行研究において開発した、口唇腺細胞の長期安定培養法を用いて培養した口唇腺細胞を、実際に千葉大学医学部附属病院未来開拓センター高度滅菌細胞培養室(CPC)において長期培養し、千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科外来で移植する方法を確立することを目的としている。以下に本年度の研究成果を示す。 1.千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科外来に設置されている細胞移植手術室(全身麻酔対応可)にて3人の健常ボランティアに対してCold Runとして3Frの専用カテーテルを挿入し、そのプロトコールを修正し、適切な操作法を確立した。 2.放射線治療後の患者に対しても同様のカニュレーションを行えるよう、倫理申請書の修正を行い、被験者リストを作製した。 3.CPCでの口唇腺培養のHot runをするにあたり、CPCでの細胞調整手順書、記録書を作製し培養の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
頭頸部放射線治療後の患者に対してCold Runは行えていないが、健常ボランティアに対して行ったCold Runを通してプロトコールを修正し、適切な手技を画一した。
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Strategy for Future Research Activity |
画一した手技の下に頭頸部放射線治療後の患者に対してCold Runを行っていく。
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