2022 Fiscal Year Annual Research Report
超高速MRIを用いた嚥下機能検査のための適切な検査食材と受信コイルの開発
Project/Area Number |
19K19193
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻本 友美 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00632150)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 超高速MRI / 嚥下機能 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔癌患者に対して手術を行った場合、再建術を施行したとしても、顎顔面口腔機能の低下は避けられない。一方、放射線治療を用いて腫瘍の根絶が達成されれば、手術を行った場合と比較すると、顎顔面口腔機能や形態の温存が見込まれる。しかし、放射線治療によって腫瘍の根絶が達成できた症例においても、嚥下機能が低下しQOL (Quality Of Life) が低下する患者を多く経験している。現在、嚥下機能評価に用いられる動態検査は、エックス線を使用した方法が主流で、放射線被曝の観点から反復して検査を行うことが躊躇される。そこで被曝のない超高速MRIを嚥下機能検査の一つとして使用することを考えたところ、動態検査時に適した検査食材が存在しないこと、嚥下運動を詳細に描出可能な部位特異的な受信コイルが存在しないことが問題点であると考えられた。そこで本研究では、超高速MRIを用いた嚥下機能検査時の適切な検査食材と嚥下機能評価に適した受信コイルを開発することを目的とした。 令和元年では、水・油等の様々な組成の物体を撮像し、大まかなシーケンスの作成を行った。令和2~3年度では作成した動画のシーケンスを元にボランティアの撮像予定であったが、世界的な新型コロナウィルス蔓延のため実行できなかった。しかしながら一方で、本研究の対象である放射線治療患者に関してのデータ整理をし、国際学会の口頭発表にて学術発表に至った。さらに令和3年度の後半では、ボランティアの撮像も進めることができ、検査食材の試作を始めた。さらにオンライン会議にてMRIを開発している複数の企業から受信コイルの情報をいただいた。令和4年度に入り、検査食材の検討ならびに令和3年に学術発表を行った症例の論文作成・投稿を行った。さらに当科で使用しなくなった1.5テスラの受信コイルのリバースエンジニアリングに着手した。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Outpatient High-Dose-Rate Mold Brachytherapy for Lower Gingival Squamous Cell Carcinoma: A First Report2023
Author(s)
Ami Takeshita, Hiroaki Shimamoto, Yuka Uchimoto, Tomomi Tsujimoto, Tetsuo Miyamoto, Sven Kreiborg, Sanjay M. Mallya, Michio Oda, Takero Hirata, Kazuhiko Ogawa, Hiroya Shiomi,Shumei Murakami
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Journal Title
International Journal of Radiation Research
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed / Int'l Joint Research