2021 Fiscal Year Annual Research Report
顎顔面口腔領域遺伝性疾患特異的iPSCの樹立・ゲノム手術・疾患モデルに関する研究
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19K19198
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
濱田 充子 広島大学, 病院(歯), 助教 (30760318)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 顎顔面口腔領域 / 遺伝性疾患 / 鎖骨頭蓋異形成症 / 疾患モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
顎顔面口腔領域に病変を生じる遺伝性疾患においては、その発症機構や診断・治療法が十分 に確立されていない。一方、疾患特異的iPS細胞 (DS-iPSCs)は、その発症に関する病原変異 遺伝子の情報を有しており、病態解明・治療法の開発に貢献することが期待されている。申請者の研究室では、種々の遺伝性顎顔面疾患患者細胞からDS-iPSCsを樹立することに成功し ている。そこで本研究では、顎顔面口腔領域に病変を生じる遺伝性疾患を対象に、その診断・治療法の開発を目指して、iPSC誘導・培養法に関わる様々なリスクを排除すべく、インテグレーションフリー・無血清・無フィーダー培養条件で各患者由来組織よりそれぞれにDS-iPSCsを誘導・樹立し、CRISPR /Cas9システムを用いて各種病原変異遺伝子の“ゲノム手 術”を行い、その細胞特性解析及び病態モデルを作成するとともに、遺伝性顎顔面疾患の病 態解明、診断・治療法の開発に挑んだ。本研究では、DS-iPSCの中でも特に鎖骨頭蓋異形成症(CCD)由来DS-iPSC(CCD-iPSC)に注目した。臨床的にCCDと診断された家族性CCD患者2世代3名由来DNAよりダイレクトシーケンス施行し、新規の変異(RUNX2_c.371C>G)の同定に成功するとともに、CCD患者由来歯髄細胞から、先に同定した変異を継承したCCD-iPSCの誘導・樹立に完全無血清条件下に成功し、その責任遺伝子であるRUNX2が転写因子として働く軟骨細胞を罹患組織としてターゲットを絞り分化誘導を行い、病態の一端を模倣した可能性を示した。
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Research Products
(6 results)