2020 Fiscal Year Research-status Report
放射線耐性を導く口腔がん幹細胞におけるSIRT6の役割
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19K19206
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
関原 和正 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20761662)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | SIRT6 / 口腔がん / がん幹細胞 / DNA修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
SIRT6は脱アセチル化酵素の一つでヘテロクロマチンを制御することが知られ、DNA-PKを介してDNA修復に関与することが知られている。SIRT6はがんにおいて抑制的と促進的な二つの異なる役割が指摘されているが、口腔がんにおいてどちらの役割を持っているか未だ明らかではない。申請者のグループでは、口腔がんにおいてSIRT6の高発現を認め、特に細胞浸潤先端部での発現上昇を見出している。
本年度は、ホルマリン固定パラフィン包埋(ffpe)口腔がん検体から、がん部および非がん部を分離した後、RNA抽出を行い、マイクロアレイ法を用いて遺伝子発現解析、パスウェイ解析を行った。令和3年度はその結果も踏まえ、口腔がんにおけるSIRT6の役割を調査する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で研究協力先における研究活動への支障が生じ、当該研究課題の遂行にも影響が出たため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き口腔がんにおけるSIRT6の役割を調べるとともに、がん幹細胞の分化形態の違い(EC-CSCとEMTCSC)におけるSIRT6の役割およびDNA修復との関わりについても調査していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス蔓延のため学会が延期されたり、開催されてもオンライン開催であったため旅費としての支出がなかったため。また外部委託していた解析の納品が遅れたため、今年度予算で支出する予定だったのが次年度で支出することになったため。
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Research Products
(1 results)