2021 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of the additive manufacture porus titanium having newly bone formation
Project/Area Number |
19K19216
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
井上 和也 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (00761503)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 混酸加熱処理 / 選択的レーザー溶融法 / チタン / 海綿骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では混酸・加熱処理を施した積層造形チタンと骨の親和性をin vivoで探索することを目的としている。海綿骨を模倣した多孔性積層造形チタンをラット頭蓋骨に埋植し骨の新生を評価した。研究方法は以下のとおりである。多孔構造を有する円柱形の積層造形チタンデバイスを設計し, 無処理積層造形チタンと 混酸・加熱処理を施した積層造形チタンの2群を作製した. ラット頭蓋骨にトレフィンバーを用いて骨欠損を作製し, チタンデバイスをそれぞれ埋植した. 骨欠損のみ作製したものをコントロール群とした. 埋植後4, 8, 16週後に安楽死させ, ラット頭蓋骨とチタンデバイスを一塊にて摘出し非脱灰研磨標本を作製し, 組織学的評価を行った。結果混酸・加熱処理を施したチタンでは内部の骨新生が無処理群と比較し有意に骨がチタン内部へと形成されていた。本研究結果を海外誌に投稿し、2021年9月17日アクセプトされ、掲載された。Materials(Histological Evaluation of Porous Additive-Manufacturing Titanium Artificial Bone in Rat Calvarial Bone Defects. Naoko Imagawa, Kazuya Inoue et al)また本研究結果を25th Congress of the European Association for Cranio Maxillo Facial Surgery(オンデマンド配信)にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海綿骨を模倣した積層造形チタンにおける研究において当初の計画通り研究成果を海外誌に掲載し、海外での発表を行った。しかしながら海外での発表はオンデマンド配信であったために当初の計画書に計上していた旅費が繰り越しとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
チタンと骨の親和性の研究として、積層造形チタンに対して抗菌性を付与することでチタンデバイスとしての活用性が広がるのではないかと考えている。このことから今後は抗菌性を有する表面処理技術の探索的研究も併せて行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
海外・国内学会がすべてオンデマンド開催となったことにより旅費が次年度繰り越しとなってしまった。チタンと骨の親和性の研究として、積層造形チタンに対して抗菌性を付与することでチタンデバイスとしての活用性が広がるのではないかと考えている。このことから今後は抗菌性を有する表面処理技術の探索的研究も併せて行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)