2024 Fiscal Year Annual Research Report
痛み受容体の遺伝子多型と癌性疼痛の性状の関連解析:診断・治療法の開発を目指して
| Project/Area Number |
19K19218
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| Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
吉住 潤子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (40596376)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 口腔がん / 口腔潜在的悪性疾患 / ALDH2 / TRPV1 |
| Outline of Annual Research Achievements |
口腔癌は多段階発癌といわれ口腔潜在的悪性疾患(Oral potentially malignant disorders, OPMDs)または初期癌から徐々に進行することが多い。全ての癌がそうである様に、口腔癌でもOPMDsや初期癌をいかに早く発見するかが、口腔機能の温存に繋がり、QOLそして生命予後を大きく左右する。口腔内は視認が可能というメリットがあるので、それに加えて侵襲性低くかつ容易に解析できる客観的指標があれば、医師・歯科医師の経験によらない早期の発見が可能になると考えられる。 口腔がんリスクであるタバコに含まれるアルデヒド代謝に関与するALDH2の一遺伝子多型(SNP)のrs671は、アルコール摂取により皮膚が紅潮するかで確認できる。熱・辛み刺激も発がんのリスク因子であり、感覚受容のレセプターである、TRPV1のSNPである、rs8065080は食嗜好を反映する。よって遺伝子解析を行わずとも問診で確認する可能性があり、方法を検討した。 口腔内は視認が可能というメリットがあるので、それに加えて、侵襲性低くかつ容易に解析できる客観的指標や臨床所見があれば、定期受診を促して、医師・歯科医師の経験によらない早期の発見が可能になるのではないかと考え、口腔がん患者に対する問診票、SNP解析を行い解析を行った。 アルコール摂取により紅潮するフラッシャー、辛いものが苦手な人が口腔がんリスクとなる可能性があることが示唆された。歯科検診で用いる検診票で遺伝子多型を推測し、口腔がん発症リスクの高い患者を抽出できる可能性がある。それらの患者には 専門医の受診を促すことで、口腔がん検診の受診率向上により早期発見を目指す。今後症例数を増やして治療方策に反映する検査項目を見出していく予定である。
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