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2020 Fiscal Year Annual Research Report

放射線性骨髄炎における新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19K19230
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

岩田 英治  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10832975)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywords放射線性骨髄炎 / 低酸素状態 / 線維化
Outline of Annual Research Achievements

放射線性骨髄炎は、頭頸部癌放射線治療における最も深刻な合併症である。発症すると難治性で、重篤な顎口腔機能障害や審美障害を余儀なくされる。しかし既存の治療法には合併症の報告が多く、未だ有効な治療法がない。最近の研究で、放射線照射による低酸素状態が関与していることが分かっており、“低酸素状態を改善する有効な治療法”が今求められている。われわれはこれまで“炭酸ガス療法”により組織の低酸素状態を改善させる研究を継続的に行ってきた。本研究の目的は“炭酸ガス療法”を放射線性骨髄炎に応用し、新たな治療法として確立することである。われわれが開発した局所的炭酸ガス投与は安価で局所に使用できるため効率的であり、新規治療法として確立されれば、顎骨だけでなく他部位の放射線性骨髄炎に対しても新たな治療戦略をもたらしうると考えている。まずはin vitroで、ヒト口腔線維芽細胞を継代培養し、通常培養と低酸素培養を行い、酸素条件の違いによる線維化誘導因子の発現についてReal-time PCR法および免疫細胞染色で比較検討した。その結果、低酸素群でα-SMA,TGF-βの上昇を確認し、口腔線維芽細胞は低酸素状態で線維化が亢進されることが示唆された。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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