2021 Fiscal Year Research-status Report
Dscr1が骨芽細胞の遺伝子発現調節機構に与える影響の解明
Project/Area Number |
19K19287
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
笠原 由紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50822558)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Dscr1 / ダウン症候群 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症候群の患者には高頻度で顎顔面形態の不調和が起こる。ダウン症候群でトリソミーとなる21番染色体上にコードされるDown syndrome critical region1(Dscr1)にはカルシニューリン阻害活性があり、これが骨形成の不調和を引き起こす可能性について検討することとした。具体的には、Dscr1バリアント 特異的な発現変調が骨芽細胞にいかなる影響をもたらすか?さらには、骨代謝機能にいかなる変化を与えるか?を解明することを目的とした。また、ダウン症の 病態原理解析によって「骨形態形成不全への新たな治療標的の探索」を目標とした。 2021年度は1.作成したDsc1.v2過剰発現トランスジェニックマウスの三カ月齢、一年齢の個体数の確保の後、2.当該マウスの骨形態計測解析および組織学的解析および3.当該マウスから採取した骨芽細胞と骨髄由来単核球用いて石灰化能の検討及び破骨細胞形成能について検討を行うことを予定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現段階において、トランスジェニックマウスについて必要数が確保できていないため、マウスの飼育、交配を継続して行っている。三カ月齢について大骸骨を用いた骨形態計測解析を行った。また、組織学的解析については条件検討を行い手技の獲得を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度においては従来の計画内容については大きな変更点はなく、マウスを再度交配しトランスジェニックマウスの個体数を十分確保した後、当該マウスの骨形態計測解析および組織学的解析、また当該マウスから採取した骨芽細胞および破骨細胞をもちいて石灰化能の検討及び破骨細胞形成能について検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
トランスジェニックマウスの交配が予定通りに進んでいないことおよび研究の中断のため。 今後は、トランスジェニックマウスの個体数を十分確保した後、当該マウスの骨形態計測解析および組織学的解析、また当該マウスから採取した骨芽細胞および破骨細胞をもちいて石灰化能の検討及び破骨細胞形成能について検討に予算を使用する予定。
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