2021 Fiscal Year Research-status Report
子どものう蝕と野菜から食べる “ベジファースト”との関連についての検証
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19K19310
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 奏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (10736474)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ベジファースト / 野菜 / う蝕 / 社会経済状態 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
解析について再考した後、縦断データを用いて、ベジファーストとう蝕との関連を検証した。2015年度の時点で足立区の小学校へ通う小学1年生であった児童を対象とし、2015年度(小学1年生)および2018年度(小学4年生)時点でのデータを用いた。2018年度の永久歯う蝕(DMFT)の本数を目的変数、2015年度のベジファースト習慣の有無を説明変数、幼稚園の種別、児童の性別、出生順位、親の配偶者の有無、母親の教育歴、世帯所得を調整因子として設定し、ポアソン回帰分析を実施した。また、ベースライン時に永久歯う蝕があった児童、目的変数、説明変数および子どもの性別に欠損があった児童は除外した。 除外基準をクリアしたデータ3,356名(男児:1,699名、女児:1,657名)を解析対象とした。2015年度にベジファースト習慣がある者(ベジファースト群)の割合は12%であった。2018年度の時点で12%が永久歯う蝕に罹患していた。ベジファースト群は、非ベジファースト群に比べ、統計学的有意に2018年度の永久歯う蝕罹患の割合が少なかった(p=0.005)。また、男児に比べて女児の方がベジファースト群は多く、母親の教育歴が高い方がベジファースト群が多い結果が示された(p<0.05)。多変量ポアソン回帰分析の結果、社会経済状態等の全ての因子を調整した上でも、統計学的有意にベジファースト群の方が、非ベジファースト群に比べて小学4年生の永久歯う蝕の本数が少ない傾向が示された(DMFTの本数:PR (95%CI)= 0.67 (0.51-0.89))。本研究より、ベジファースト習慣があることで、親の教育歴や収入のような社会経済的状態を考慮しても、子どものう蝕を減らす可能性が示さた。よって、ベジファーストは親の社会経済的状態により左右されてしまう、幼少期のう蝕格差の是正に貢献することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
縦断データの結果について解析を再検討しており、共著者と幾度と協議検討している。新型コロナウイルスによる業務負担もあり会議を頻繁に実施できず、論文投稿まで時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、論文執筆中であり、共著者とともに解析や執筆内容を検討している。検討が終わり次第、論文投稿を行う。
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Causes of Carryover |
解析等を再検討しており、論文投稿が次年度に必要となったため。
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Research Products
(1 results)