2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research contributing to the construction of a radiation protection system for portable intraoral x-ray devices
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19K19319
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
大高 祐聖 明海大学, 歯学部, 講師 (60711067)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 臥位用パノラマX線装置 / 放射線防護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度における主たる研究計画は「臥位用パノラマX線撮影装置の散乱線量測定」である。X線撮影装置はLapix 7007D(朝日レントゲン工業)を用い、電圧は60kV及び70kV、電流は7mA、照射時間は12sとした。被写体はCT用頭頚部シリンダファントム(PMMA製円柱ファントム;直径16㎝×高さ15㎝)を用い、迷線量はX2サーベイセンサ(RaySafe)にて測定した。測定における位置関係は、ファントム中心を測定における中心点とし、床と水平な面をXZ面、垂直な面をXY面とし、中心点から半径50cmの円周上に30°間隔で計測点を設定し、計測を行った。結果としては、XZ平面では60kVで0~1.7μSv、70kVで0~2.6μSvであり、XY平面では60kVで0.64~1.5μSv、70kVで1.0~2.4μSvであった。測定値の最低値はXZ平面とXY平面ともにファントム上方(頭頚部であれば頭蓋冠方向)に位置する計測点であった。これはLapix 7007Dの構造上、ファントム上方にX線発生装置及び受像装置を保持及び回転させるための機構(以下、回転機構という)が存在するため、ファントムから発生した散乱線が回転機構にて減弱されるためと考えられた。また、最高値においてもXZ平面とXY平面ともにファントム直下から±30°に位置する計測点であった。これはX線発生装置とX2サーベイセンサとの位置関係が関係していると考えられた。Lapix 7007Dは臥位用であるため、画像取得時(X線照射時)にX線発生装置はファントム下方(頭頚部であれば後頭部に相当)に、受像装置はファントム上方(頭頚部であれば顔面)に存在する。したがって、散乱線が発生するX線照射時にファントムとX2サーベイセンサの距離が最も近接するファントム直下から±30°に位置する計測点において最も高い散乱線量となったと考えられた。
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Research Products
(6 results)