2021 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニアによる摂食嚥下障害の新たな診断方法開発とリハビリテーション効果の検証
Project/Area Number |
19K19323
|
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
横田 悠里 (矢島悠里) 日本歯科大学, 生命歯学部, 臨床講師 (50803219)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | Sarcopenic Dysphagia / サルコペニア / 嚥下造影検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、サルコペニアによる摂食嚥下障害(Sarcopenic Dysphagia)の診断方法として嚥下造影検査(VF)の有用性の検証と、それに対するリハビリテーション効果の検証を行うことを目的としている。摂食嚥下機能評価に汎用される嚥下造影検査(VF)を用い、舌骨や喉頭の移動距離などを算出し、Sarcopenic Dysphagiaとの関連を検討し、診断基準としての妥当性について検討する。また、栄養管理を含めた摂食嚥下リハビリテーションの介入による前向き研究にてリハビリテーション効果を検証する。 前年度調査では、初診時のSMI(四肢骨格筋量: Skeletal muscle mass index)と咽頭腔断面積において優位な関連を示した。これは過去の報告と同様であり、加齢に伴う筋肉量の減少に伴い咽頭筋も減少し、咽頭腔断面積が増大していることが考えられた。また、半年間の摂食嚥下リハビリテーションを実施したもののうち、SMIが増加したものは、甲状軟骨の前方移動量の増加もみられた。 今年度はリハビリテーション内容を能動的、受動的、能動的受動的リハビリテーション群として群分けを行い、介入前後の結果について統計学的検討を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスにより通院中断となり継続したリハビリテーション介入が困難であったこと、予定していた期間での再評価が実施できず、対象者が少なくなったため進行が遅れている。また、各リハビリテーション群において十分な対象者の確保が困難と予想されるため、リハビリテーション介入の期間や群分けを行わないリハビリテーションの介入効果について調査することとした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響によって通院中断となり、継続したリハビリテーション介入が困難であったこと、予定していた期間での再評価が実施できなかったことから、対象者が少なくなったため進行が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は前年度に引き続き、Sarcopenic Dysphagiaと診断された者に対するリハビリテーション方法による群分けを行うために対象者の増加を図った。しかし、新型コロナウイルスにより通院中断するものもおり、当初予定していた対象者の人数確保が困難であった。そのため、再評価までの期間の再設定ないしはリハビリテーション方法による群分けについて検討を行い対象者数の増加を図り、リハビリテーション効果の検証を行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
対象者のリクルート遅延に伴い、論文執筆、投稿が遅れているため。
|