2019 Fiscal Year Research-status Report
患者中心性視点からのかかりつけ医の質と受療行動に関する調査研究
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19K19348
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
池上 亜希子 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (60731073)
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Project Period (FY) |
2019-02-01 – 2022-03-31
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Keywords | 患者中心性 / かかりつけ医の質評価 / 受療行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、大学病院総合診療科外来初診患者に対して、患者中心性視点でプライマリ・ケアの質を評価するJPCAT(Japanese version of Primary Care Assessment Tool)を用いて、かかりつけ医の質評価とその受療行動との関連を調査し、受療行動に影響するかかりつけ医に求める質を具体的に明らかにすることを目的とする。 研究開始にあたり、再度文献検索を行い、研究計画について再検討を行った。その結果、JPCATの短縮版としてJPCAT-SF (short form)が開発されたことがわかった。JPCAT(全29項目)に対し、全13項目という半数以下の質問項目数で、プライマリ・ケアの特性(近接性、継続性、協調性、包括性、地域志向性)に対する同様の調査を行えることから、対象者への負担軽減になると考えられ、本研究においてもJPCAT-SFを用いた調査に変更することとした。全6頁のアンケートが完成し、研究計画書等とともに学内の倫理審査委員会へ提出した。 倫理審査承認後速やかにアンケート調査を開始するため、印刷会社への見積り依頼、アンケート回答用ボードや回収箱の準備を完了した。またアンケート回収場所となる外来受付のクラークに研究やアンケート回収について説明を行い、意見交換を行った。 また2019年5月に京都で開催された第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会、12月に京都で開催されたPrimary Care Research(PCR) Connect第一回年次集会に参加し、情報収集を行った。特にPCR ConnectではJPCATを使用した他の研究に関する発表、ディスカッションに参加し、またJPCATの開発者と研究について意見を交わす機会が得られ、大変有意義であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケートの作成が早期に完了したため、前倒しで調査を開始する予定であったが、学内の倫理審査に時間がかかっており、2020年4月からの調査開始予定も遅れている。承認され次第、早期に調査を開始したい。
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Strategy for Future Research Activity |
令和二年度は倫理審査の承認が得られ次第、外来においてアンケート調査を開始し、データの収集を行う予定である。 ただし、千葉大学医学部附属病院総合診療科はその特性から県内のみならず全国から患者が来院するが、新型コロナウイルス感染症の拡大、緊急事態宣言により、患者の減少傾向がみられており、例年の年間受診患者数より減少する可能性がある。また感染がさらに拡大した場合、初診外来の継続が困難になる可能性もある。そういった場合、当初の調査期間1年間で対象者数800名を達成できない可能性があり、その場合は調査期間の延長についても検討していきたい。 また、2020年5月に広島で開催予定だった第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会はWebでの開催に変更となったが、積極的に参加し、情報収集を行いたい。
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Causes of Carryover |
アンケートの作成が早期に完了することが想定されたため、前倒しで調査を開始する予定で謝金を使用予定であったが、学内の倫理審査に時間がかかり調査開始が遅れているため、次年度への繰越を要した。承認され次第、早期に調査を開始し、謝金として未使用額を使用したい。
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