2019 Fiscal Year Research-status Report
医師の服装が患者の受け取る共感に及ぼす効果に関する量的・質的研究
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19K19352
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松久 貴晴 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (80782101)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 共感 / 服装 / CARE Measure / 家庭医 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、日本の家庭医専門医が、診療の際に着用する服装に関する実態と好みを明らかにするために、家庭医専門医に日本プライマリ・ケア連合学会のメーリングリストを用い、アンケート調査を行った。計153名の家庭医専門医からアンケート調査を回収した。結果はすでに解析を終え、現在論文作成中・学会発表準備中である。 また、家庭医の白衣着用の有無が「患者の視点からの医師の共感」に与える影響を調査するため、日本語版CARE Measureを用いたランダム化比較試験を進行している。 参加医師は研究への参加の同意を得られた家庭医7名で、対象患者は、 各々の医師が診察した初診成人患者で、研究への参加を了承した100名毎、計700名を対象としている。本調査では家庭医を受診した初診患者に対し、医師の診療時の服装について白衣とセミフォーマルな服装をランダムに割り付けを行っており、各群それぞれ50名の患者からCARE Measure、患者背景アンケート(性別、年齢、家庭環境、かかりつけ医の服装、理想の服装)を配布し、回答を得ている。採取方法は連結不可能の匿名回答とし、担当した医師と服装は同定できるようにしている。 現在600人からアンケートを回収しており、試験を進行中である。 今後アンケートを回収後、統計解析は統計ソフトRのパッケージ"lme4","nlme"を用いて、線形混合モデルを測定し、白衣の効果を検討する。得られた結果を学会発表、論文化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究一段階の日本の家庭医専門医の服装に関する実態と好み調査に関しては、すでに、アンケート調査、解析を終えて現在論文作成中・学会発表準備中であり、当初の予定通り進展している。 また、研究第二段階の家庭医の白衣着用の有無が「患者の視点からの医師の共感」に与える影響を調査に関しても、600人からアンケートを回収しており、おおむね順調に進呈していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究一段階の日本の家庭医専門医の服装に関する実態と好み調査に関しては、論文作成・学会発表を行う。 また、研究第二段階の家庭医の白衣着用の有無が「患者の視点からの医師の共感」に与える影響を調査に関しても、残り100人からアンケートを回収し、解析、発表を行っていく。
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Causes of Carryover |
当該年度予定していた、学会発表・論文作成が現在進行中であり、来年度に使用する予定である。
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