2020 Fiscal Year Research-status Report
交代勤務看護師を対象とした認知行動療法を用いた睡眠衛生教育プログラムの確立
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19K19358
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
長浦 由紀 長崎大学, 病院(医学系), 技能補佐員(心理士) (60791879)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 睡眠衛生教育 / 交代勤務 / 認知行動療法 / 睡眠実態 / 生体リズム評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、社会的な時差ぼけ状態にさらされ、心身への健康問題が注目されている交代勤務者の睡眠に注目し、主観的且つ量的な評価(ミュンヘンクロノタイプ質問票日本語版(MCTQ)、日本語版不眠重症度質問票(ISI-J)、日本語版エプワーズ眠気尺度(JESS)、日本語版気分・不安障害調査票K6、SF―8)と、質的な評価(睡眠日誌、インタビュー、アンケート)に、客観的な評価(アクチグラフ、パッチ式深部体温計)加えることにより、交代勤務者の睡眠実態を詳細に蓄積する。また、睡眠衛生教育の手法として既に効果が報告されている認知行動療法を用い、交代勤務者への応用を検討することを目的としている。 目的1交代勤務看護師における平日・休日及び交代勤務前後の睡眠・覚醒パターンと主観的な睡眠の質、不眠重症度、日中の眠気及び健康関連QOLとの関連を明らかにする。 目的2交代勤務看護師における主観的及び客観的な睡眠の質と眠気を指標とした個別に実施する認知行動療法を用いた睡眠衛生教育の効果をランダム化比較試験で検討する。 目的3目的1と目的2の成果を踏まえ、交代勤務看護師の初任者集団を対象とした認知行動療法を用いた睡眠衛生教育の確立とその有用性を検討する。 当該年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、生体リズム評価として用いるパッチ式深部体温計の機器製造が停止していたこと、睡眠衛生指導が対面実施で計画していたことにより、指導実施形態および実施タイミングの検討を重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
生体リズム評価として用いるパッチ式深部体温計が研究に使用するための適応可能な状態に至るまで時間がかかったことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、機器製造が停止していたこと、睡眠衛生指導が対面実施で計画していたことにより、指導実施形態および実施タイミングの検討が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
睡眠衛生指導の実施形態および実施タイミングを検討した上で、倫理審査を経て、対象者のリクルート、介入研究、その結果の分析を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、予定通りに睡眠衛生教育による介入研究が実施できなかったため当該助成金が生じた。今年度は介入研究を実施し、分析予定であるため、当該年度に請求した予算を使用する予定である。
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