2021 Fiscal Year Research-status Report
警察・救急データを活用した家庭内の不慮の事故に関する実態把握及び予防対策の確立
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19K19365
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
垣内 康宏 近畿大学, 医学部, 教授 (80611459)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 家庭内の不慮の事故 / 行政データ / セーフティプロモーション / 超高齢化社会 / 在宅医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は令和元年度から2年度までの2ヶ年計画であったが、コロナ禍の影響により1年延長し、今年度はその3年目であった。今年度は具体的には、フィールドワークから国民生活基礎調査等の全国レベルの行政統計を入手し、家庭内の不慮の事故の危険因子を分析することとした。令和3年3月に無事、国民生活基礎調査データの提供を厚生労働省から受け,同年8月にはさらに、最新版のデータを追加で入手することができた。加えて、国民健康・栄養調査のデータも併せて、厚生労働省に利用申請中である。令和3年度は、このようにフィールドワークから国の基幹統計データ分析へと大きく方針変更を行ったため、そのデータ入手に大半のエフォートを注力することとなった。そのため、本研究をさらに1年間延長し、4年目の令和4年度はその分析を集中的に進めるとともに、原著論文の国際誌への投稿、国際学会での発表を予定している。なお、既に現時点で、複数の国際誌への投稿自体は完了している。特に、家庭内の不慮の事故の危険因子となりやすい、飲酒行動関連の分析を優先して進めている。また、所属機関医学部の臨床各教室とも連携を進め、臨床と基礎医学の架橋的研究成果も挙げており、一部は令和4年3月に国際誌(Journal of Cardiology)に掲載された。なお、今後は論文採択が判明し次第、その結果を地域自治体の健康福祉施策にフィードバックすべく、行政との連携も深めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響により、当初予定していたフィールドワークの実施は実質上不可能となった。そのため、本研究課題を4ヶ年計画に変更するとともに、フィールドワークから国民生活基礎調査等の全国レベルの行政統計を入手し、家庭内の不慮の事故の危険因子を分析することとした。令和3年度内に無事、国民生活基礎調査データの提供を厚生労働省から受けたことから、4年目の令和4年度はその分析と論文化を集中的に進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の影響により、当初予定していたフィールドワークの実施は実質上不可能となった。そのため、本研究課題を4ヶ年計画に変更するとともに、フィールドワークから国民生活基礎調査等の全国レベルの行政統計を入手し、家庭内の不慮の事故の危険因子を分析することとした。令和3年度内に無事、国民生活基礎調査データの提供を厚生労働省から受けたことから、4年目の令和4年度はその分析と論文化を集中的に進める予定である。
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Causes of Carryover |
無記名自記式質問紙調査や様々な行政イベント(セーフコミュニティー活動等)の参加者等に対して実施する予定であった集合調査法等による質問紙調査が実質上実施不可能となったため。そのため、本研究課題を4ヶ年計画に変更するとともに、フィールドワークから国民生活基礎調査等の全国レベルの行政統計を入手し、家庭内の不慮の事故の危険因子を分析することとした。
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