2020 Fiscal Year Research-status Report
日本版ACOの検討を通じた本邦初の地域包括ケア「共通臨床指標」の開発
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19K19378
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石川 雅俊 筑波大学, ヘルスサービス開発研究センター, 客員准教授 (40739166)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医療の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度にとりまとめたACOの現状と課題を踏まえ、日本版ACO(政策移転)を念頭に、例えば、支払制度や法人制度の観点から、政策オプションの提示とそれぞれについて実施する場合の日本の政策的な文脈を踏まえたメリット・デメリット、ステークホルダーの状況や実現にあたっての課題と解決策の案等をとりまとめた。とりまとめにあたって、医療政策の移転に関する先行研究や、既にACOの政策移転を検討している英国やシンガポール等のレポート等も参考にした。政策的に評価・公表が義務付けられている、米国のACOの取組やNational Quality Forum が認証している指標、Nursing Home Compare、豪州のNational Aged Care QI program、英国のNHS Digital、日本の日本慢性期医療協会等、プライマリケア、慢性期医療や在宅医療、施設在宅介護を含む、地域包括ケアに係る各国で用いられている既存の臨床指標を抽出し、その名称、分類、算出方法、リスク調整、設定の根拠や目的等を、とりまとめた。日本医療機能評価機構が実施する医療の質向上のための体制整備事業の会議を定期的に傍聴した。2019年度にとりまとめたACOの現状と課題について、講演や寄稿等を通じて発信を行った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、海外・国内出張は実施できなかったが、オンラインでの学会参加・学会発表、研究者とのコミュニケーションを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本研究以外の業務が増加したことによる
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、地域包括ケアにおける「共通臨床指標」を設定し、日本の医療・介護データを用いて、フィージビリティ、課題や対策について検討する。2020年度の遅れが取り戻せない場合は、研究期間の延長を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、出張ができなかったことや、研究以外の業務に時間を取られて研究が思うように進められなかった。次年度は、今年度の遅れを取り戻すべく、研究を進めていく予定である。
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