2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of driving support program for elderly drivers
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19K19393
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Research Institution | Hokkaido Chitose College of Rehabilitation |
Principal Investigator |
山田 恭平 北海道千歳リハビリテーション大学, 健康科学部, 准教授 (90559676)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / ドライバー / 運転 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者ドライバーの安全運転を支援するプログラム開発を目的に、千歳市介護予防センター、千歳市北区地域包括支援センター、千歳病院と共同で高齢ドライバー事業を企画した。協力スタッフを募り、1回90分のプログラムを作成し、15名程度で実施可能な会場を設定した。当日の運営、プログラムの実施の補助、グループワークのファシリテーターとして、北海道千歳リハビリテーション大学の佐々木努氏、千歳市介護予防センター山北武氏、千歳市北区地域包括支援センター富永壮氏、千歳病院作田直人氏の協力を得た。 プログラムは、3部構成とした。第1部は、「運転ちょこっと話」として運転や移動手段に関する話題を提供する。話題としては、運転中止が健康に及ぼす影響、運転に必要な能力、運転席の座り方、停止距離と認知機能,ブレーキ・アクセル踏み間違いの予防法等を取り上げることとした。第2部は、「運転寿命延伸トレーニング」として運転ストレッチ、交通脳トレを参加者に体験してもらうこととした。第3部は「今日のトピックス」として、3~4グループを設定し、スタッフがファシリテーターとして入り、参加者同士がグループディスカッションを行う。テーマは、市内の運転ひやり箇所,自宅でできる運転寿命延伸トレーニング、補償運転行動、自分の車の良いところ・悪いところ、冬道運転の注意点などを取り上げることとした。 評価のアウトカムには、運転の自己認識を測定するためのチェック表を作成した。チェック表は、内閣府運転チェックを参考にした。 コロナの影響により2020年度は実施できず、2021年度はパイロットとして開始し、5回実施した。5回の内容と結果を踏まえて、再度プログラムを見直し、2022年度は、月1回の9回開催予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度までに高齢者ドライバーの安全運転を支援するプログラム開発は概ね完成していたが、コロナの影響により、2020年~2021年の上半期まではプログラムを行う予定であった高齢ドライバー事業が開催できなかった。2021年の下半期からは5回開催し、その結果を受けて、プログラムの見直しを行った。2022年度は、9回の開催を予定しており、継続的に参加した対象者のデータを収集する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、千歳市での高齢ドライバー事業を道内の他の地域で実施することを企画している。プログラムは汎用性が高いものになるようフォーマットを工夫しており、より一般化させて普及させていくことを検討している。今後は、他の地域の協力スタッフを募り、参加できる対象者を増やし、さらなるプログラムの効果検証を行う予定である。また北海道は広大であることから、今後はzoom等を使用した遠隔でのプログラム実施も検討している。
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Causes of Carryover |
コロナの影響により研究事業が開催できなかった。 翌年度には、研究事業で使用する評価用タブレット、PC、研究参加者が使用するプログラム用の物品機材等を購入予定。研究成果の公表にあたって、関連学会への参加を予定している。
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