2021 Fiscal Year Research-status Report
一般住民における腎機能低下と無症候性脳血管障害の関連
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19K19435
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
宮川 尚子 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (20388169)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 無症候性脳血管障害 / 腎機能 / 地域一般住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は一般地域住民から年齢層化無作為抽出した集団のうち協力が得られた者を対象として、頭部MR画像を用いて評価した無症候性脳血管障害と潜在性動脈硬化指標および危険因子の測定を実施している既存の前向きコホートの成績を用いて、腎機能およびその経年変化と無症候性脳血管疾患の関連を検討するものである。 日本人一般集団における腎機能と無症候性脳血管疾患との関連は、尿アルブミン/クレアチニン比が高いほど微小出血有所見のオッズ比は有意に上昇し、脳動脈狭窄、ラクナ梗塞有所見のオッズ比も上昇傾向を示した。一方eGFRが低いほど白質病変有所見のオッズ比は上昇傾向を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大による移動制限により、調査地で行う解析を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
日本人一般集団における無症候性脳血管疾患と尿アルブミン/クレアチニン比およびeGFRの経年変化との関連についてさらに詳細に検討を進める。また、その成果を専門誌で報告する予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)新型コロナウイルス感染拡大による移動制限により、調査地で行う解析が実施できず、旅費及び成果公表等に充当する予定であった費用が次年度使用額として発生した。
(使用計画)さらに詳細なデータ解析を実施し、その成果を論文公表等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)